2010年12月30日木曜日

おばけ屋敷の大掃除


気づけばもう年末。
真夏のニュージーランドにいるので、まったく年の瀬・年越しを感じられずにいます。
でもせっかくだからと、大掃除らしいことをしてみようかなと、思い立ちました。

でも、なにせ家全体が廃屋上がりなもので、掃除してきれいになるっていうレベルではありません。
掃除とかではなくて、新しい床を貼るとか、壁を塗り替えるとか、割れた窓にガラスを入れるとか、なにかそういう処置が望まれている段階です。

が、とりあえず今できそうなこととして、家の真ん中にある部屋の床を掃除することにしました。
この部屋はまだブログ未公開ですが、家の中で一番暗く、光の当たらない部屋です。
当然床のコンディションも最低で、ところどころ木が腐って穴が開いています。
もともとはカーペットが敷いてあったのを前にはがしたのですが、もう床とカーペットが一体化していて簡単にははがれない。はがれてもカーペットの残骸が床に張り付いていたり、カーペットを床に止めてあった釘が残ったりして全然きれいにならない。

それをずっと放置しておいたんだけど、毎日通る場所なので少しでもきれいにしてみようと思い、床に張り付いていたカーペットの残りをプラスティックのヘラではがす作業をやりました。
もちろんマスク・手袋着用です。
超地道な上に、やってもたいしてきれいになるわけでもない。
なんかお化け屋敷を掃除しているみたいだな、とやってる途中に思いました。
クモの巣とか、長年にわたってつもった埃とか、木の古ぼけ具合とか・・・。

まあそんな作業でもやる前よりはましになって、床の上にこびりついていたカーペットははがれ、埃もだいぶ外へ掃きだされました。
まだ釘がたくさん床から突き出ているけど、それを抜く作業はChayにお任せ。私よりも慎重に丁寧にやるので、床への被害が少なく済むのです。

前よりきれいになった、といってもまだ写真でお見せできるような状態ではないので、この家で昔使われていたかわいい壁紙をいくつか載せます。
トップのは今回掃除した真ん中の部屋の壁紙です。今使われている壁紙をはがしたらでてきた、一世代前のものです。


こちら↑も同じく、一世代前のキッチンの壁紙。


そしてこちら↑はサンルームの。竹なんて、アジア的。
そうとう昔の壁紙なんだろうな。


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シンプルライフ海外生活

2010年12月28日火曜日

氏名と年月日

どんな状況だったか詳しくは忘れちゃったけど、
前にChayが、必要も無いのに苗字を聞かれたことについて、
「プライベートなことなのに」と言っているのを聞いて、すごく驚いた。

その感覚、日本人の私にとっては真逆だと思ったから。
初対面だと苗字で呼ぶほうが失礼にならないし気安い。
そして名前を使うのはもうちょっとプライベートに踏み込んでいる感じがする。
家という大きなくくりが先に来て、個がその後にくる、日本の考え方。
そして西洋では逆に、私という個が何よりもまず先にくる。

この考え方は日付を書くときにも同じように働いていると思う。
日本では2010年12月27日というように、年月日という順番。
でも英語では27th December, 2010というように日月年という順番になる。
一番大きなくくりである年が先にくる日本語に対して、
自分がいる今この地点、である日が先にくる英語。

こういう言語の違いはきっと、価値観の違いから来ているんだろうなと思う。
自分より大きな何か、がまずあって、そして自分がいるという感覚と、
自分という地点から物事が始まっていくという感覚では、
たぶん生き心地にも、大きな違いを生んでいるのかもしれない。

私の大好きな本のひとつに、ウィリアム・サローヤンの「パパ・ユーアクレイジー」という本がある。
少年と父親の、海辺の生活の中でのやりとりが詩的につづられていて、読むとじーんと小さな幸せを感じられるような本で、今までに何度も読んだ。
この本の中では、英語の主語( "I"とか"YOU"とか)を、意図的に省略しないで日本語に訳してある。それがなんとも不思議に響いて面白い。
「父さん、われわれ、今晩そば粉のパンケーキ、食べられる?」といった具合に。
これを読むと日本語ではほとんど主語を使って会話しないのに対して、英語では必ず私、私たち、あなた、といった主語を使っているのだということに気づかされる。

どちらが優れているとか、どちらがいいというものではなくて、
ただ、違うんだなあ、と思う。

2010年12月23日木曜日

洗濯に使うあるモノとは・・?

やっと(!!)すっきりと晴れたかいもりです。

雨に関してはかなり極端なNZの天気。降るときはとことん降り、降らないときはとことん降りません。
今回は一週間以上もシトシトしていたので参りました。。
そして、これから先はまたカラッカラになるんじゃないかと予想されます。
うーん、それもちょっとなあ。。

そんなわけで、久々の洗濯日和の今日は、かいもりでの洗濯の方法をご紹介したいと思います。

え?かいもりの洗濯方法って、なんか特殊なの?
という声が聞こえてきそうですが、そうなんです。 
かいもりには、いわゆる3大家電(テレビ、冷蔵庫、洗濯機、、かな?)といわれるものがまだないんです。
それで、洗濯をするときには、あるモノを使います。

ではまず、バスルームに行きましょう。
洗濯用のシンクに栓をして、洗うものを入れてお湯をためます。


このとき、水流で解けやすいようにウォッシングソーダ(炭酸ソーダ)と粉の洗濯用洗剤も投入します。ウォッシングソーダには水をやわらかくして、油汚れを落ちやすくする力があるんだそうです。
これを入れるのといれないのでは、汚れの落ち具合が違います。
これを入れると、え!?こんなに汚れているの(゚Д゚;) とびっくりするほど、水がにごります。

そして、次に登場するのが・・・例のやつです。


そう!トイレがつまったときとかに使うアレです。
日本語では何というのか知りませんが、英語ではプランジャーと呼ばれています。
もちろん新品を買って洗濯専用に使っています。
よくある黒と白のではなくて、こんなにかわいいナチュラルカラーのも売っていました。
これを使って、ズッポンズッポンと洗います。

なぜこれを使っているかというと、Chayがインターネットで手動の洗濯機について調べていたときに、プランジャーを使った洗濯方法を見つけたからです。
たしかに、手でゴシゴシやったり洗濯板を使うよりもずいぶん楽なのではと思います。
こういう道具の使い方の発想って、私にはなんかとても西洋っぽい感じがします。
腰をかがめたりしゃがんだりしないですむようにっていう発想のような気がして。

で、洗濯にもどりますと、この後しばらくそのまま浸けて置きます。
そして、しばらくたってからまたちょっとズッポンズッポンやってから、2回程すすぎます。
最後に洗濯物を絞り、干します。


手で絞るので、きちんと脱水はできませんが、NZの強力な日光が問題なく乾かしてくれます。

ニュージーランドではこんな物干しが一般的で、どこのお家でも裏庭にひとつあります。
正方形に張り出した竿が結構場所を取るので、日本では、、、見かけませんよね。

今日は2人合わせて3回も、洗濯がフル回転でした。

いつか洗濯機が壊れたときとかに、お試し下さ~いヽ(◎´∀`◎)え?しないって?

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2010年12月19日日曜日

お気に入りの場所

今日もまたまた雨、のかいもりです。
こんな日は外で畑しごともできないし、家の中にはあんまり楽しいことがないので、お出かけしたりもします。

最近よく行く街ナンバーワンは、車で40分くらいの大きな街、パーマストンノースです。
私たちが住んでいるマートンから一番近い大都市です。
ここには日本の大学もあるので日本人も比較的たくさん住んでいるし、アジア人がとっても多いんです。
良く見かけるのはタイ人、インド人、中国人など。もともと旅行とかはアジアにばかり行っていた、アジア大好きな私は、こういう顔ぶれの中にいられるだけでなんかすごくうれしくなります(^u^)。田舎の方だとやっぱりヨーロッパ系白人かマオリ人が多いので。。

しかも今日はさらにうれしいことに、いつもよくお世話になっている日本人のお友達に街中でばったり出会いました☆
一緒にジェラート食べたり、おうちにおじゃまして野菜の種(春菊とかごぼうとか!!スーパーで買えないから貴重なんです(ノД`;))をもらったりして、楽しいひとときを過ごしました。本当にどうもありがとう!!

行くといっつも楽しいことがある大好きな街、パーミイ(パーマストンノースの略称)ですが、その中に私の超お気に入りスポットがあります。

パーミイに行くと毎回のように行っている場所、
それは、図書館です!

この図書館の何が好きかっていうと、いついっても必ず座れる(この安心感が重要!)、ゆったりとしたソファが、大きな眺めのよい窓ぞいにふんだんにあること。


そしてさらに、いついっても必ずどこかは空いていて、電源もちゃんとついている机と椅子もふんだんにあること。私はときどき、この一角でウェブの仕事なんかをしたりしています。


そして、田舎の小さい図書館では置いてない、外国の面白い雑誌もたくさん置いてあること。もちろん本の種類もたくさん。

この図書館、3フロアあってかなり広いのですが、赤を基調にしたオシャレなインテリアといい、入り口付近にある気の利いたカフェといい、とっても居心地のいい場所なんです。おいしいお水も無料で用意されているし、あとはインターネットが無料だったら言うことなし!一日でも居れちゃいます。
(※ニュージーランドでは小さな田舎町の図書館では、たいていインターネットが無料で使えます。)

一階にはピアノがおいてあって、時々誰かが弾いていたりもします。


ときどきここで、トークショーやミニ上映会なども開かれていて、仕事帰りのキウイたちがワイン片手に素敵な時間を過ごしていたりもします。(水曜日と金曜日はなんと夜8時まで開いているのです。)

たまにかいもりから出てこういうところで過ごす時間は、やっぱりちょっと特別で、いつもとはひと味違った気分が味わえます。

これを書いているあいだに、雨がやんだみたいです。
明日は晴れるかな☆

【お知らせ】
最近、何人かの方から、コメントがいれられない、入れづらい!という話を聞いたので、コメントの設定を変更してみました。
気づかせてくれた方々、ありがとうございます~!できないな~と思っていた方々、よかったら再度チャレンジしてみてくださいね。d(´∀`●)

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2010年12月17日金曜日

にんにくの芽

今日も雨降りのかいもりです。
そろそろ晴れて欲しいな~というところ。

この間、裏庭に植わっているにんにくを眺めていたら、なにやら見慣れないものがついているのを発見しました。
なんか鳥の頭とクチバシみたいなのがでている。


これはもしや!と思い、私が愛用している畑の教科書をめくると・・・やっぱり!

春に出てくるにんにくの花芽は、30cmくらいで手でポキンと折れるうちに摘みとらないとニンニク球が大きくならない、と書いてある。
よかった、間に合った~!

かいもりの裏庭には100個以上のにんにくが植わっているのですが、その内半数は花芽がつかない種類と聞いていた。でも残りのはどうかなーと思っていたけど、つく種類だったみたいです。

さっそく収穫したにんにくの芽をいただきました!
こっちのスーパーではお目にかかれないので、こういう野菜が食べられるのはすごくうれしいのです!


 にら玉風にしてご飯にのっけたり、


初挑戦した自家製セイタンと赤パプリカと一緒に中華炒め風に。

にんにくの芽は生だとすごく香りが強くて、こんなに食べて大丈夫かな、と思わせるけれど、
火を通すとほっくりして香りも落ち着きます。

花芽がつかない方のにんにくは、だんだん葉が枯れてきてそろそろ収穫の時期を迎えます。
その頃にまた、お伝えしたいと思います。


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2010年12月14日火曜日

最近かわいくなってきた、その理由・・・

かいもりに3週間前にやってきた、2羽のニワトリ。

動物が大好きなChayは、はじめっから「抱っこしたい!」というほどのかわいがり様。

ひまがあると、2羽を柵の外に出してよく遊ばせたりしています。

一方、あんまりニワトリをかわいいと思えていなかった私。

だって顔もちょっとこわいし、毛も抜けて地肌見えてるし、片方がもう片方を突っついたりしてるし・・・。
(ニワトリさんの世界の上下関係は厳しそうです)

そんな私が、最近彼らをかわいいと思えるようになってきた理由、それは・・・


庭仕事を手伝ってくれるから~ヽ(*´∀`)ノ

もちろん彼らにそんなつもりはなく、ただ単に地面の中にいるミミズやいろんな虫を食べたいだけなんですけど(^^;)、その動作が土を耕してくれるのです。

二本の足でぐいっぐいっと地面をかいて、「虫いないかな~」と探す様子は結構かわいいです。

でも気をつけていないと、野菜を食べたり、踏みつけたりもしてくれるので、目を離せません。

順調に卵も産んでくれています。

卵を産むときに即席で作る、巣のような産卵ベッドもかわいいです。

彼らが手伝ってくれた一角には、トマトの苗を4つ植えて、ちっちゃなトマト畑になりました。


ここ数日、NZの夏にはめずらしく、雨続きです。

でも大地は乾ききっていたので、ありがたい恵みの雨です!



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2010年12月12日日曜日

トイレが外にあることの利点


かいもりのトイレは、母屋の裏口を出て、3メートルくらいのところにある小部屋の中にあります。
トイレが外、というと日本の快適な生活空間に慣れていると、ギョッとするかもしれませんが、かいもりのような、外と中の境があるようなないような環境にいると、まったく苦になりません。
母屋からトイレまでは一応屋根があるし、地面もアスファルトで固まっているので、雨の日でもまったくおっくうにならずにすみます。

去年6ヶ月お世話になっていたスカイの家も、母屋からベランダごしに行くかたちで、トイレが外にありました。そのお家は築90年の古い家。かいもりにある廃屋も、築100年のレンガ造りの家です。昔の家は、トイレが外にあったんですね。日本の古い家も、トイレが離れていたり、家の端っこの方にあったりしますよね。(風水的にはすごくいいらしいです)

夜トイレに行くとき、さすがに冬の寒いときなんかは、トイレに行くために一枚羽織ったりしなくちゃならないのですが。
でも、ときどきそこで、ふと夜空を見上ると、、、
信じられないくらいの満天の星が、夜空に輝いていたりするんです!・*:・゚☆・*:・゚☆

そうするとトイレのことも忘れて、しばらくそこに立ち尽くし、星空に見入ってしまいます。
天の川もくっきりみえる、NZの星空。長いこと見ていると流れ星もたくさん見えます。
田舎に住んでいる良さを実感するひと時。
冷たく澄んだ空気と、静かな闇に包まれた庭の、いつもと違う気配も、幻想的な気持ちにさせてくれます。
日本にも、世界中にもつながっている星空。
自然と触れ合うことは、つながりを取り戻すこと。
小さくなってた心を、大きく広げてもらえる瞬間。
トイレが外にあるということには、そんないいことがあるんです!
+。:.゚ヽ(*´ω`)ノ゚.:。+゚

 
《おまけ》

残念ながら、星空を写真に収める術を知らないので、昨日、トイレに行く途中に見えた、夕焼けを載せます。昨日は久々に一日中しとしと雨が降っていたのに、なぜか日が落ちる前の一瞬は燃えるような夕焼けで、思わずカメラをとりに戻りました。



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2010年12月10日金曜日

いちごの季節


12月、ニュージーランドはいちごの季節を迎えます。
スーパーでも、それまでの1/3くらいの値段で売られ始めます。

かいもりには今、2種類の苺たちが育っています。
ひとつは赤い、おおきな実のなるもの。もうひとつはそのとなりにあるクリーム色の小さいイチゴ。
両方とも、去年6ヶ月お世話になっていたwwoof ホストのスカイの庭から株分けしてもらったイチゴたちです。

このクリーム色のイチゴはアルパインストロベリーといって、小ぶりだけれどとっても甘くて、どこかバニラのような風味があって美味。

かいもりにはたくさんの野鳥も住んでいるので(実際ひと家族が屋根の内部に巣を作っていて、パソコン部屋の天井の真上でピーチクパーチクしています(^^;))、始めのころは争奪戦でしたが、最近鳥よけのネットをし始めてから、私たちも少しずつありつけるようになりました。ネットの無いところにあるイチゴは、もう彼らのものですが。。

そして、イチゴといえば、イチゴをかぶっているこのゆるキャラ、
気になっていた方もいるかと思いますが、イチゴイチエちゃんといいます。
kai-moriのウェブサイトづくりがなかなか進まないでいたときに、どこからともなく現れて、案内役を買って出てくれました。かいもりの看板娘です。



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2010年12月8日水曜日

アボカドとバナナのチョコレートケーキ

昨日はChayの誕生日でした。

たまたまお客さんもひとり来ることになっていたので、ひさびさにじっくり料理をしました。

誕生日だからケーキが欲しいな~と思ったけど、オーブンがないな。
なんか作れるものないかな、とレシピ本のページをめくっていたらいいのがあった♪
ミルクレープ!(作ったことは無いけれど。)
じゃあ前から気になってた、あのクリームも試してみよう!

というわけで「あまくておいしい!砂糖を使わないケーキと焼き菓子」という本にのっている、アボカドとバナナで作れるという、ちょっとびっくりなチョコレートクリームを作ってみることにしました。


タイミングよく、よく熟れたアボカドとバナナもスーパーに売っていたし♪(程よく熟れたアボカドって、無いときはスーパーをはしごしても見つからない)
アボカドは普段は$2以下になっていないと買わないけど、今回は奮発して$3くらいするものを2つも買った。でも大きくてまるまる太っていて、やっぱり高いのはちがうな~という感じ。

前からすっごく気にはなっていたけど、試す機会がなかったこのレシピ。
それにしても、アボカドと、バナナと、ココアパウダーと米飴で本当にチョコレートクリームになるんだろうか?しかしどんな味になるんだろう。と半信半疑だったので最初に少量で試作。

フードプロセッサーもないので、アボカドとバナナをざるで裏ごしして混ぜてみる。
そこにココアパウダーを投入。黄緑色に茶色が混ざってなんかすごく綺麗!



ここで味見してみると・・・すごーい!おいしい!
バナナの甘みとアボカドのこってり感で、ちゃんとクリームっぽくなるんだなあ。
私的にはこのまま食べたい感じ。でもChayは甘いもの好きなのでメープルシロップも入れた。
このクリームのえらいところは、ココアパウダーを入れるから、アボカドとバナナの変色の心配が全くないところだと思う。キャロブパウダーでもいけそう。

クレープの生地は、同じ本にヴィーガンのクレープのレシピものっていたけど、せっかく鶏たちが産んでくれた卵があったのでひとつ使って、あとは、粉、豆乳、メープルシロップ、油、塩少々などでいい感じのゆるさに調整。


そして今回は15枚のクレープが焼きあがりました。
※ミルクレープはオーブンはいらないけど、気長にクレープを焼く時間が必要です。

後は、冷ましたクレープをクリームと交互に重ねていくだけ。
この作業がすっごく楽しい。
そして完成!



なんか昔、絵本にでてきたような(くまのやつ)チョコレートケーキになった。

*****

夕方、近所でカフェを営んでいるヘイミッシュが到着。
私が食事の仕上げをしている最中に、Chayが恒例のかいもりツアーをやってひととおり案内。
かいもりに誰かが食事にくるのはこれが始めてだったので、椅子やお皿を集めたりしてなんとか準備ができた。

ヘイミッシュはChayや私以上に、食と心身のつながりを深~く探求している人で、かなりの変人で面白い(笑)。しかもよくしゃべる。ほとんど彼ひとりでしゃべっていた。

こちらが先日崩壊した壁の前で、くつろぐふたり↓
(Chayは誕生日のろうそくを持って、願いごとを何にしようかと真剣に考えているところ)


ちなみにケーキはといえば、ミルクレープを始めて見るふたりは「パンケーキが重なっている!」とびっくり(笑)。そういえばNZでミルクレープって見たこと無いな。
そして、激甘NZスイーツに慣れているふたりには、ちょっと物足り無かったかも。でも物事のバランスを追求しているヘイミッシュは、ほのかな甘みと油分のバランスが絶妙だと分析していました。
私的にはかなり満足だけど、もうちょっとクレープが軽いといいかも、という仕上がりでした。


-追記-
12月9日、この記事がにほんブログ村ベジタリアン料理ブログランキングで1位になりました!
たくさんの方に読んでいただけてうれしいです。
どうもありがとうございました!



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2010年12月5日日曜日

現場より、

昨日、パソコンで作業していたら、ドドーンという音が家の反対側から聞こえたので、急いで現場に駆けつけてみた。

すると、壁が崩壊していた。


以前の投稿でも少し触れていますが、キッチンとその横の小部屋の間の壁は、もともとレンガに亀裂が入っていて、危ないねと言っていたのだ。そこをChayが解体作業していたのだが、上の部分がドドっと落ちてきたらしい。
危険を感じて3秒前に離れていたChayは無事。でもChayがいたかもしれない場所は、ご覧の通り。
まるで被災地になっているではないか。
でもレンガに当たらなくてよかったよかった。

ビルの解体作業経験もある彼は、その後もコツコツと作業を続け、キッチンは今まで以上に光がはいって明るくなり、広く感じるようになりました。


以上、壁崩壊の現場より、お伝えしました。


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2010年12月3日金曜日

もやしのすゝめ

NZへ来てから身近になった食べ物の一つに、スプラウトがあります。

スプラウトというと、何?と思うかもしれませんが、日本でもモヤシやカイワレなどでおなじみの、種を発芽させた新芽のこと。
日本にいたときは、モヤシやカイワレなんか、どっちかというと食べても食べなくてもいい野菜と位置づけていた私。
なのにこんなにスプラウト好きになった理由は、自分で育てて食べている人たちに出会ったからです!

というわけで、今日はスプラウトの作り方超簡単♪3ステップでご紹介します。


今回は、いろいろな豆がミックスされているものを使いました。
入っているのは、ひよこ豆、小豆、レンズ豆、緑豆(もやしでおなじみ)などです。
こういった豆類意外にもアルファルファ、マスタードシード、キャベツの種、全粒穀物などでもできます。

NZにはこんなスプラウト用のボトルが売っていたりします。これ、ふたのところがくりぬかれてメッシュになっているので、水切りがしやすいんです。
でもこれがなくても大丈夫!
水きりするときに容器の口にざるを当てたり、口のところにガーゼを当ててゴムでしばったり、あるものでいろいろ工夫できます。

【1】 洗った豆を水に浸します。


豆類は粒が大きいので数時間から一晩、小さい種などは浸さなくてもすすぐだけで大丈夫です。
今回は数時間のつもりが、つい忘れて一晩つけてしまいました。

【2】 水を切って、暖かくて暗いところに置き、1日に2~4回水ですすぎます。


種が発芽するのには暖かく、暗く、湿った環境が必要です。
布で覆うなどして光をさえぎり、暖かい場所(20度前後くらいあるといいかも)におきます。
発芽せずにかびてきてしまったりするのは、温度が足りないときです。冬はなかなか難しいかもしれませんが、お風呂場や電化製品のそばなど、温かいところを探してみてくださいね。

※豆や種や穀物が古かったり、発芽防止処理や熱処理がされていたり、皮がむかれていたり、精製されていたりしても発芽しない可能性があります。

【3】 発芽してきたら食べれます!


これは2日目の状態。小さい芽が出てきているのがわかりますか?
全部の豆を発芽させたいので、もう少しまってみると・・・


これが4日目、ちょうど食べごろです。全体のかさが倍以上にふくらんだのも、わかりますか?
食べごろになったら冷蔵庫へいれて、種の成長を止めます。

そのままサラダやサンドイッチに入れるのはもちろん、スープや炒め物などいろいろ使えます!

こんな風に自分で育てると愛着もわいて、普通以上に美味しく感じちゃいます。
なにより、この育っていくプロセスを観察するのも楽しい♪

しかもこのスプラウト、かわいいだけじゃないんです!

カロリーは低いのに栄養がものすごく豊富なんです!
それは、発芽することによって、種に含まれているビタミン、ミネラル、たんぱく質、鉄分、酵素などが急増するから。

いろんな豆や種で試してみてくださいね。+.゚ヽ(*´∀`)ノ゚.+。


《おまけ


これは去年の夏、アマランサスを発芽させてみたときの写真。
ほんのりピンクがかって、もしゃもしゃしてて、すっごくかわいかったです。
粒が小さいので、目の細かい布を当てて水切りしました。
かさが増えることを考えて、いれる量は容器の1/3くらいがいいと思います。


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2010年12月1日水曜日

新しい仲間がやってきた

またChayが何かをつくっています。


私も手伝って、さあ、いったい今度は何を作っているのでしょう?


できたのは・・・、これです!↓


柵で囲ってここで何を飼うのかって?
それはですね・・・ せ~の!


じゃーん!! ん? なんだこれは??


じゃあアップで、はいこちら。


そして、もうおひとかたも、はいこちら。


そうです、ニワトリさんですね~。
この方たちは養鶏場出身のニワトリさんたちで、ちょうど一週間前にかいもりに来たところです。

近くのサンソンという街に、養鶏場で処分される古いニワトリを救出(?)して売っている女性がいます。古いといってもそこまで年はとっていないしまだ卵も産めるらしい。
その人のところで買おうと目星をつけていたんですが、当日なんと看板がでていない。
そこで直接養鶏場に行ってみて、買えるかどうか聞いてみました。
買えました。一羽 $4です。

箱をあけても、なかなか自分から動こうとしない2羽のニワトリ。
おそらく今までずっと狭いケージの中で暮らしてきたのでしょう。
たぶん太陽の下も初めてなのでは。
健康のバロメーターのトサカもだらんとしています。体の毛もところどころ抜けている。

最初の2日は動くということを知らないみたいにじっと過ごしていた2羽ですが、だんだん野生を取り戻してきたのか、今では元気に動き回っています。
数日後には早速一羽脱走。(後ろから激写!)


今までに産んでくれた卵は2羽合わせて4個。
この調子で元気に卵を産んでくれるといいんですが。


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2010年11月28日日曜日

青空シャワー

先日の投稿で、ここに住みはじめて、メジャーな変化はまだなし、と書きました。
が、それはウソでした。


あったんです、大きな変化。
でもしばらくたって慣れて来ると、ありがたみって薄れてくるんものなんですよね(いけないいけない)。


ここに住み始めた当初、この家には水も電気もガスも通ってませんでした。
でも私たちは住んでいました。


じゃあどうしていたのかって?


まあキャンプを思い浮かべていただければいいと思います。


水は家のすぐ横まで元栓からホースが引かれていましたので、そこから大き目のペットボトル何本かに汲んで使っていました。
明かりはろうそく。ガスは卓上コンロ。排水はバケツにためて外へ。
トイレはコンポストトイレ。シャワーは近くの街の公衆シャワーかプールなどに2日にいっぺん浴びに行く。
最初はそんな、かなりシンプルでサバイバルな生活でした。


さらに、住み始めた時期は冬真っ盛りの6月。
最初の晩は床の上にマットと寝袋で寝て、ものすごーく寒かったのを覚えています。
だからわりとすぐガスストーブを買って、ひと月後にはベッドを買い、と少しずつ生活しやすくなりました。


それと始めのころはちょっと息抜きに友人宅に泊まりに行ったり、近くのコミュニティに滞在したりしてからまた戻るという感じで、バランスをとりつつ生活していました。


そして、だんだんと近所でシャワーを貸してくれる人が現れ、ひと月たったころには、近所にある小さな個人の学校のオーナーが、いつでもシャワーしていいよと学校の鍵を渡してくれるまでになりました。
これにはとっても感動。親切な人がたくさんいる、この小さな田舎町に住んでいる良さを味わいました。


さて、前置きがだいぶ長くなりましたが・・・大きな変化というのは、これです!




シャワーがついたんです!。゚+。:.゚ヽ(*´∀`)ノ゚.:。+゚


シャワーだけじゃなく、お風呂も入れます(←重要!)。
洗面所と洗濯所を兼ねている流し台がもう一つあって、キッチンの蛇口からもお湯・水がでるようになりました。
お湯はNZではあまり見かけない瞬間湯沸かし器で、ガスで沸かしています。(一般家庭はたいてい電気でお湯を沸かしている)おまけに予定にはなかった水洗トイレまでつきました。


しかもバスルームの屋根をとっぱらって、透明のプラスティックの波板に変えたので、すごく暗くて陰気な感じだったバスルームが、こんなに明るく、青空の下で浴びられる青空シャワーになりました♪


でもこの水周り全体は仮の処置なんです。キッチン、バスルームなどがある家の後ろ側は老朽化が激しく、おそらく壊さないと無理だろうということになっています。


とはいえ、今の生活にはとっても大きな変化をもたらしてくれたこの水周りの工事。
完成したのは10月の中ごろでした。
水道屋さん1人とChayが3日がかりで、パイプをつなげたり壁に穴を開けたりして完成しました。
今はとても快適に使えています。
どうもありがとう!

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2010年11月26日金曜日

風邪の観察

昨日風邪をひいた。

2、3日前からくしゃみや鼻水が出てたので、花粉症だろう、と思っていたら風邪だった。

午前中にだんだん寒気がしてきたので、普段めったに体調を崩さない私は、ここぞとばかりに東条百合子さんの「家庭でできる自然療法」の本をひっぱりだしてきて読んでいたけど、だんだんそれどころじゃなくなった。

腰から寒気が全身に広がる感じがして、いつもなら暑いはずの日向に座っていても寒さで体が震えた。

これは内側から暖めなきゃだめだな、と思ってすりおろした生姜と梅干でお茶をつくって飲んだ。番茶があったら梅しょう番茶がつくれたのに、と思った。

それからしばらくベッドで寝ることにした。
そうすると骨盤のあたりがむずむずしてくるので、体が欲するままにしばらく骨盤まわりを動かす。
身体がゆがみを調整しているのかな、骨盤の開閉はバイオリズムと深く関係しているし・・・などと考えた。

そして寝て起きると身体がぽかぽかしていた。いい感じだな~と思ってベッドの上でさっきの本をまたじっくり読む。この本を読むといかに日々の食事が大切かを考えさせられる。



私は4年くらい前からヨガや玄米菜食を生活にとりいれるようになって(いつもじゃないけど、できるときは)、体調を崩すことがほとんどなくなった。それまではよく風邪をひいていて、そしてひくとしばらくなおらない、セキだけがずっと残るということも多かった。だから食べ物の力はすごいなあ、ということを実感していたけど・・・

最近は陰性のもの(白砂糖とか珈琲とか)を結構食べちゃってたしなあ、
そういば最近風邪をひいている人によく会ってたなあ、
最近ホームシックで気持ちも落ち気味だったしなあ、

と風邪をひいた原因がいくつも思い当たった。

本当はこのまま断食して寝ていたほうがいいのだろうけど、食欲があったので、うどんを作ってとろろとかわかめとかをいっぱい入れて食べた。

そしてまた寝た。夜は熱があったのか、体が熱かった。
身体が風邪と戦ってるんだな、いい感じだな、と思った。
よくのどが渇いて、水やレモン水を飲んだ。

そして、今日起きたら9割がた完治。
まだ鼻水が少しだけでるけど。

ここ数年は風邪をひくとこんな感じで、一日でひききってしまうことが多い。
よく水分をとって、温かくして、ひたすら寝る。本当に何もしない。
何もしない、は家庭がある人や仕事が忙しい人にとっては難しいかもしれないけれど・・・
でも風邪のときくらい自分の身体最優先でいいと思う。
風邪は身体の浄化作用だという見方もある。
以前ちらっと立ち読みした本「風邪の効用 (ちくま文庫)
のことが心に浮かんだ。こんど日本に帰ったら手に入れたいな。

2010年11月23日火曜日

小さい変化が産む快適さ

こんにちは。
今日もさんさんと太陽が降りそそぐ、初夏のかいもりです。

最近だんだんと住みやすくなってきたもと廃屋のお家。
といってもメジャーな変化はまだなし。一見ただの廃屋です。
が、今日は最近のちっちゃい変化を紹介します。

一つ目は、キッチンが断然使いやすくなった棚の登場。
もともとついていた棚の側面に穴を開けて、横からもものがとれるようにChayが改造。
この棚は当初、きたなすぎて使っていたなったのですが、スペースが足りないので、やっぱり使おうということになり、掃除しました。
ガス台の上には、最近買ったばかりの圧力鍋が光ります☆・゚:*:゚


そして二つ目は、バスルームについたタオルかけ。
バスルームの出現もだいぶ最近のことなので、それについても今度書きたいと思いますが、今日は小物特集ということで、こちら。


庭で切った木の枝と流木でできたタオルかけ。あるとないとじゃ全然使い勝手が違います。
壁に廃屋感がただよっていますね~。
そしてこちらも同じく、庭で切った木の枝と流木でできた洋服かけ。


最近、相方のChayがけっこう器用だということが判明。だてに大工のコース受けてないなって感じです。(見くびっていてごめんなさい。)
流木とか、いい感じの枝を見つけてきて、「ここに洋服かけがあったらすごくよくない?」とかって言っておくと、数日後にちゃんと作ってくれます。

この写真だけみると、きっと、なんだ廃屋っていっても結構住めるじゃんって思ってもらえると思いますが、まあそれはそうですね。
でも当初はこのキッチンで食べ物がつくれるなんて、全く考えられないほどすごかったです。
そのうちその辺りもご紹介しますね。

ではまた☆

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2010年11月22日月曜日

間引きにんじんのかき揚

昨日に続いて今日も・・・初ものの収穫(●^v^●)v 間引きにんじんです。

洗ったらぴかぴかに・*:・゚☆
私の中では、間引き人参といえばコレ!という定番メニューのかき揚にしました。
葉っぱも残さず全部食べられるからありがたいのです。
同じくらいの量の粉と水に塩少々でころもをつくり、千切りにした人参(実も葉も)とゴマを入れて揚げるだけ。
といっても、まだ揚げ物ができる環境が整ってないので、フライパンに多めにいれた油で揚げ焼きになりました。


ご飯にのせて天つゆをかけて食べました。
日本の味! ヽ(´c_,`●)ノ

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